就労移行支援を選ぶポイントについて、
結論から言いますと、
就労定着支援を行っている
事業所を選ぶことです。
就労移行の利用を検討されている方は、
事業所選びの参考にしてください。
就労移行支援のCocorport就労7か月目からの定着支援が受けられる事業所を選ぶ!
なぜ「7か月目」から?
タイトルに「就労7か月目からの」定着支援と
書きましたが、
これは、就労から6か月間は就労移行支援事業所が
継続して定着支援を行う期間として決まっているからです。
定着支援とは、職場に長く安定した
就労ができるよう、
支援員がご本人と職場の橋渡しとなって
支援を行うことです。
ちなみに、6か月間の定着支援の間、
利用者の方の負担額は無料です。
そして、定着支援事業を行っていない事業所なら、
基本的には6か月間で就労後の支援が終了となります。
就職後の支援の必要性
働きはじめの頃の困りごとは
見つけやすいものであることが多いです。
その場合、支援員が企業との間に入って
調整を行うこともスムーズに進みます。
そして、就労開始からの半年間で
ある程度、お仕事に慣れ、
人間関係も少しずつできて、
通勤も習慣化ができてくる頃かと思います。
そうして、就労開始から半年から一年くらいの
時間がたってくると、今度は
言語化しにくい悩みが生まれやすいです。
なんだかモヤモヤしたり、
休日にリフレッシュがうまくできなかったり、
複雑化する人間関係が難しかったり。
そんなとき、長く信頼関係をつくってきた支援員と
定期面談で相談する機会があることは
心強いものです。
障がいのある方への就労移行支援【パーソルチャレンジ・ミラトレ】定着支援はお金がかかる?
まず、就労移行を利用した就職の場合、
就労後はじめの6か月間は無料で定着支援を受けられます。
そして、7か月目以降の定着支援については、
前年の世帯収入によって
利用料の個人負担額が決まります。
この場合の世帯収入の範囲は、
本人と配偶者までを指しますので、
保護者の収入は関係ありません。
住民税が非課税の場合は、自己負担は無料です。
詳しい負担額は自治体へご確認ください。
そのひとりの「働きたい」にこたえる。【LITALICOワークス】とりあえず早く就職したい・・・
就労移行をおすすめしない方
「とりあえず、一刻も早く就職したい」と
希望している方には、
そもそも就労移行の利用をおすすめしません。
就労移行はお仕事紹介がメインではありません。
安定した就労の実現のために、
標準利用期間2年間で訓練を行う場所です。
就労訓練の最後の仕上げとして就職活動があります。
そして、就職先の決定は
あらたなスタート地点に立ったということ。
就職がエピソード・ワンなら、
就労移行での訓練期間はエピソード・ゼロです。
訓練の中で、自己理解を深めたり、
ビジネスマナーやパソコンなどの技能を身に付けたり、
就労に向けての準備をします。
とりあえず早く就職したければ、どこを利用する?
短期間で就職先を決めたいなら、
次のような、相談できる場所があります。
- ハローワークの専門援助部門
- 障害者就業・生活支援センター(通称:ナカポツ、就ポツ)
- 地域障害者職業センター
- 転職エージェント
ご自身の目的にあった場所を活用することで、
より効果的な支援が受けられます。
利用を決める前の相談の段階で、
要望や目標のすり合わせをしておきましょう。
「定着支援」がある就労移行を選ぼう!
就労移行支援を選ぶときには、
定着支援を行っている事業所を選びましょう。
入所を検討して説明を受ける際に、
「就労7か月目以降の支援を受けられるか?」
確認しておくと安心です。
実際に定着支援を利用するかどうかは
後々、ご本人の意思で決められます。
就労定着の支援を受けるか受けないか、
選べる事業所をおすすめいたします。
コメント