就労移行で支援員をやっていた、やまぐち
と申します。
今はまったく別の仕事をしています。
就労移行支援の事業所で働くまでは、
学習塾で塾講師をしていました。
これから就労移行などの障害者福祉の分野で
支援員の仕事に就こうと思っている方へ、
参考にしていただけましたら幸いです。
呼吸をするように、相談できる人
就労移行支援員に向いてる人は、
一言でいうと、
「呼吸をするように、相談できる人」
だと思っています。
就労支援はチームで行う
利用者様への支援は、必ずチームで行われます。
事業所の中で、利用者様ひとりずつに
担当者を決めるケースが多いですが、
これは利用者様に対して、
支援チームの代表者を示しているだけです。
支援員ひとりの頭の中だけで考え、
答えを出そうとする支援は絶対に避けるべきです。
それは利用者様のためにも、
支援員自身のためにもなりません。
また、このチームというのは、
就労移行支援の事業所の中だけで完結するものではなく、
他の支援機関や利用者様のご家族、
実習や就職先の企業も含みます。
相談が苦手な支援員の末路
「末路」なんていうと、
なんだか不穏な感じですが、
まさに「相談が苦手な支援員」だった私は、
結果としては一年間で退職する結果となりました。
私が、相談の中でも特に苦手だったのが、
「タイムリーな相談」です。
ちょっとした困りごとがあったときに、
相談するまでの助走が、とにかく長いんです。
相談するためには、それまでに
自分なりの意見を準備していないと不安なんですよね。
はっきりと分かる「これは大変だ!」
「今の私では答えが分からない!」って
ことなら、躊躇せず上司に質問や報告ができるんです。
でも、日々のかる~い相談が本当にできないんです。
グチでもいい、立ち話でいい、お菓子をつまみながらでいい、
ポロっとこぼれるような相談を
毎日、毎日、チームの中で行うことが本当に必要です。
当時も、頭では分かっていました。
意識的に相談を増やすようにもしていました。
でも、やっぱり、とても苦手でした。
本当に思うのは、
「呼吸をするように、相談できる」ことは
支援の現場でめちゃめちゃ大切な能力だということです。
相談しないは、百害あって一利なし
先輩の支援員から、
「やまぐちさんは、利用者さんに興味ない?」と
素朴な疑問として聞かれたことがあります。
これ、めっちゃショックでした。
でも、今なら分かります、
一緒に働く職場の人がそんな風に思うぐらい、
私は自分発信で利用者さんの話題を出すことが
少なかったんです。
自分の中では、利用者さんの小さな変化を
たくさん見つけていました。
ちょっと気になることもいっぱい見つけていました。
でも、それは全部、自分の頭の中だけにありました。
そんなの他人からは分からなくて当然ですね。
当時の自分にアドバイスするとしたら、
「相談なんて思わずに、今日見つけた利用者さんの
ちょっとした変化、ちょっとした気になったことを、
ちょろっと話してみ~」です。
きっとそうやって、自分の中に留めずに出していたら、
同僚や先輩との関係も違ったんだろうなと思います。
本当に本当に、
相談をしないことは、百害あって一利なしです。
失敗は汎用性が高い
記事のタイトルは就労移行支援員に「向いてる人」
ではありますが、
私の体験から言えることは、
少なくとも、相談することが苦手な人は
支援員には向いていないので、
それ相応の覚悟を持った方がいいということです。
相談が苦手な自分を成長させる努力をするとか、
周りの人に協力してもらえるよう予め伝えておくとか。
私の体験があなたの参考になれば嬉しいです。
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