【合理的配慮】わがままにならない伝え方

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ビジネスマナー

障害をオープンにした就労の場合、

職場で合理的配慮を求めることは

正当な権利です。

しかし、内容や伝え方によって、

わがままと捉えられてしまっては不本意ですよね。

職場の人に合理的配慮を伝えることに

不安を感じている方へ、

伝え方のテクニックとして

「アサーション」をご紹介します。

合理的配慮の相談をする際の不安が和らぐよう

ぜひ、アサーションを活用しましょう。

談笑する4人

さわやかな自己主張 ~アサーション~

アサーションとは

アサーションとは、

相手も自分も大切にする

コミュニケーションの取り方です。

どちらかが一方的に主張を通すのではなく、

win-winを目指して対話をします。

アサーションの3タイプ

アサーションでは、

自己主張における傾向別に、

タイプを3つに分けて考えます。

①非主張タイプ

優先度:自分 < 相手

自分よりも相手を優先する

コミュニケーションが中心となるタイプです。

相手と違う意見であった場合にも、

本心を押し殺して相手を優先しがちです。

本音を話さないことは、

それ自体がストレスなることもありますし、

腹を割って話さないままでは、

健全な人間関係をつくることも難しくなります。

会社に入ったら良かれと思って、

このような非主張タイプに偏って

しまうこともあると思います。

それは周りへの優しさでもあるのですが、

お仕事においては、

自分自身を社員の一人として

客観的にとらえ、

自分にとって働きやすい環境をつくっていくこと、

そして会社の成果につながる働きをすることが

後々は会社のためになるのだと認識しましょう。

②攻撃タイプ

優先度:自分 > 相手

自分の主張の優先度が高く、

相手の意見へ耳を傾けることが難しいタイプです。

対話の中で意見が割れた際に、

相手を論破することに躍起になってしまう

ことが続くようでは、

いつも周りの人がゆずってくれていたり、

度を越してしまうと孤立してくことにもつながります。

ガキ大将やジャイアンのイメージですね。

③バランスタイプ【アサーティブ】

優先度:自分 = 相手

自分の考えも相手の意見も同様に大切にする

コミュニケーションをとるタイプです。

グループの中で意見が割れた際にも

折衷案を探したり、より良い別のアイデアを生む

方向で対話を続けます。

自分か相手のどちらかが一方的に犠牲になる

答えを安易に選ばない。

より良い答えを探し続ける姿勢は、

相当にエネルギーを費やします。

しかし、そのような対話の積み重ねこそが、

確かな信頼関係の構築につながるのです。

オフィスで話す2人の手元

職場でアサーションを活用する具体例

では、ここからは、職場でありそうな場面を想定して、

さわやかな自己主張の方法を考えてみましょう。

こんなとき、どうする?

新しく配属された部署で、

あなたはパソコンを使って社内の人の名刺をつくる

業務を担当することになりました。

教育係の先輩社員から、パソコンで実演をしながら

名刺の作り方を口頭で教えてもらいました。

「後でマニュアルを渡すので、メモはとらなくていいよ」

とのことだったので、それに従いメモは取らずに

しっかりと説明を聞いていた、あなた。

説明の後、マニュアルを渡してもらいましたが、

どうやら名刺作成のアプリケーションが

新しいバージョンになったようで、ところどころ、

マニュアルと実際のパソコン画面のデザインとで

違っている部分があります。

それに気付いた先輩社員ですが、

「古いバージョンのマニュアルだけど、

基本操作は同じだから、大丈夫だよね?」

と聞かれましたが、あなたには不安があるとします。

そんなとき、あなたならどうしますか?

アサーションを使った回答例

例えば、次のような伝え方はどうでしょう?

「先輩、教えていただいてありがとうございます。

ゆっくり操作方法を見せていただいたので、

全体の流れがしっかり分かりました。

こちらのマニュアルも写真が付いていて

ありがたいです。

ただ、私はパソコンの操作が得意ではないので、

アプリのデザインが違っていると、マニュアルの中の

どこまで進んだのか分からなくなって

作業が止まってしまうのではないかと、不安があります。

できれば、新しいデザインに代わっている部分だけ、

自分のスマホで写真を撮らせてもらうなど

準備をしておきたいのですが、どうでしょうか?」

step by step、階段を上る2人の足元

ポイント解説

先ほどの回答例では、

自分自身の「不安がある」という気持ちを

押し殺すこともなく、

更に、マニュアルの古さを指摘するような

攻撃的な発言をするのでもなく、

自分も相手も大切にしたコミュニケーションを目指しました。

まず、忘れないでほしいことは、

これがお仕事の場面ということです。

作業工程を正しく理解するために必要な

質問や相談をすることは、

給料をもらって働くひとの責任です。

質問・相談に引け目を感じる必要はありません。

では、ポイントを解説していきます!

①「ありがとう」を真っ先に伝える

非主張タイプの傾向がある人の中には、

先輩がせっかく教えてくれたのに、

分からないって言うのは申し訳ないな・・・

と思って、質問ができないという人がいます。

そんなときにおすすめなのは、その思いを

「ありがとう」で伝えることです。

「迷惑をかけて申し訳ない」という考えを

「親身に教えてくれてありがたい」という考えに

チェンジしていきましょう!

②素直に言うと、周りも安心

自分が苦手としていることや

「不安」などの気持ちを素直に言うことで、

周りの人もあなたの状況が分かって、

サポートがしやすくなります。

私が支援員をやっていたときには、

職場で腫れ物に触れるような扱いを受けた

という悲しい言葉を、利用者さんから

聞くことがありました。

これは、分からないことによる不安から

くるものなのだと思います。

「自分はこれが苦手だけど、

こんな風なアシストがあれば問題なくできる」

ということを言葉にできると、

職場の人も安心してコミュニケーションが

とりやすくなります。

③主張は、通らないこともあるという前提で

上記の回答例では、

「スマホで写真を撮る」という方法を

提案しています。

しかしこれは、職場によってはNGな場合もあります。

例えば、お客様の個人情報を扱うような場所では、

個人のスマホの持ち込み自体が規制される場合もあります。

その場合、このような提案は通らないでしょう。

しかし、あなたが主張したことは無駄にはなりません。

個人のスマホで写真を撮ることはできないけど、

例えばパソコンのスクリーンショットで

写真を撮っておいて、

そのデータを自分用の追加マニュアルとして

表示することを許可してもらえるかも知れません。

方法は、職場によって様々です。

自分の提案がそのまま通るとは限らないが、

現時点で思いつく方法を相談してみる。

その行動が、次の扉を開くことになります。

会議風景、モニター、ポストイット

就労移行でアサーションをトレーニング

アサーションに興味が湧いた方は、

ぜひネットで調べてみてください。

ウェブページや動画で、

いろいろな人が解説をしています。

また、合理的配慮を伝える手段として

アサーションをトレーニングしたい方は、

就労移行の利用がおすすめです。

就労移行について知りたい方は、こちらをチェック↑

プログラムの中で、

アサーションのトレーニングを行っている

就労移行の事業所もあります。

まずは、相談や見学に参加してみましょう♪

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