仕事が続かないとお悩みの、障害をお持ちの方に向けて、
具体的な解決法について解説しています。
まず前提として、仕事が続かない原因は
働く側だけもしくは、会社側だけに100%の
理由がある訳ではありません。
働く人と会社との「相性」が原因であることが多いです。
では、求職者として、長く働くために
事前に準備できること、また会社選びや
入社後に気を付けることが何か、
ポイントをお伝えします!
事前準備
長く続かない理由を知る
明確にするべきポイントは2点です。
- 続かなかった理由は何か?
- 「長く」はどれだけの期間か?
続かなかった理由は何か?
理由は一つではないはずです。
以下の項目に沿って、紙に書き出してみましょう。
- 人間関係
- 業務内容
- 通勤
- 給与・待遇
- 職場環境
例えば、「人間関係」なら
「上司が相談しにくい雰囲気だった」とか、
「通勤」なら、
「毎朝の満員電車が苦痛だった」とか。
「職場環境」では、
「常にガヤガヤしていてストレスに感じた」
というのもあるかも知れません。
何も当てはまらない項目もあるでしょう。
紙に書き出したときに注意してほしいのは、
これを自分自身を責める元として使わないことです。
ここに書き出したことを、
これから乗り越えるべき課題と捉えることもできますが、
別の見方をすれば、
このような条件のない会社や職種を探すための材料
と捉えることもできます。
「毎朝の満員電車が苦痛だった」のなら、
満員電車に乗らないで働ける方法を探しましょう。
「長く」はどれだけの期間か?
そもそも「長く」働くとは、
どれだけの期間の就労をイメージしていますか?
一度、就職したら、定年までその会社で働く
という目標はハードルが高すぎるかも知れませんね。
例えば半年以上の就労経験がない方であれば、
まずは一年間は続けようなど、
ステップアップしていくイメージで目標を持つといいです。
自分に合う仕事を見極める
単調な作業の繰り返しがメインの仕事もあれば、
自分で創意工夫をして行う仕事もあります。
職種だけではなく、具体的な日々の作業内容が
どういったものなのかが重要です。
一人で黙々と進めるのか、
チームで声を掛け合って進めるのか。
自分自身にはどのような仕事の仕方が
向いているかを、考えましょう。
自分に合う仕事が具体的に分からない場合は、
プロに相談するのがおすすめです。
就労に関する相談先としては、
「障害者就業・生活支援センター」や「転職エージェント」があります。
複数の相談先を持っておくと安心です。
転職エージェントはこちらをチェック!
プロと一緒にする転職活動!障害者の就・転職ならアットジーピー【atGP】 障がい者転職エージェント【Agent-Sana】就労における基礎力を付ける
世の中には色々な仕事がありますが、
就労における共通点としては
「決まった時間に出社して、決まった時間まで業務にあたる」
ということになります。
そのための体調管理は大きなテーマです。
適切な睡眠と、栄養を考えた食事、
休日には心身ともにリフレッシュすることが大切です。
この就労における基礎力が不十分なことが原因で
仕事が続かないという人は、
就労移行支援を利用することも考えてみましょう。
訓練をしている時間は
就職まで遠回りしているように見えますが、
この先の長い人生を考えると近道かも知れません。
会社選び
障害者トライアル雇用からはじめる
トライアル雇用とは、期間限定のお試し就労です。
期間は3ヶ月~6ヶ月間での実施が一般的です。
精神障害の方の場合は、最大で12ヶ月間の実施となります。
お試しとは言え、給与の発生する就労です。
実際のお仕事を数か月経験し、
働く人も会社側も納得すれば、
その後の継続雇用へと進みます。
障害者雇用の実績がある会社を選ぶ
特例子会社
特例子会社とは、障害をお持ちの方の就労へ
一定の配慮を行うことで、
厚生労働大臣の認定を受けた会社です。
特徴としては、勤務時間などの就労条件の柔軟さや、
業務マニュアルや指示の仕方への工夫などがあります。
ジョブコーチなどの資格を持った職員の配置を
行っている企業もあります。
業務内容は、親会社の業務と直接関係のないもの
である場合も多いです。
ハローワークや転職エージェントの活用
会社選びにおいても、プロの助言はとても参考になります。
ハローワークの専門援助部門の利用や
転職エージェントへ登録をして
相談してみましょう。
転職エージェントはこちらをチェック!
プロと一緒にする転職活動!障害者の就・転職ならアットジーピー【atGP】 障がい者転職エージェント【Agent-Sana】入社後
職場での相談は小さなことからコツコツと
「もう耐えられない」となってから上司に訴えるのではなく、
「ちょっと気になっているんですが…」という、
問題が小さな段階での相談が大切です。
また、会社においては
社員が協力して利益をあげることが大前提です。
相談したからといって全ての希望が通るものではない
ということも忘れずにおきましょう。
就労定着支援を使う
ナカポツ(障害者就業・生活支援センター)
お住いの地域にある障害者就業・生活支援センターに相談し、
職場訪問などの定着支援に入ってもらうことができます。
自分が思っている職場への要望が
合理的配慮として妥当なものなのか、
判断が難しいことも多いです。
そんなとき、第3者の客観的な意見をもらえると
とても参考になりますね。
就労移行支援事業所
就労移行支援事業所での訓練を経て就職すると、
6か月間の就労定着支援が受けられます。
就労移行に通う中で自分の特性についても
しっかりと理解してくれている支援員が、
継続して職場と自分の間に入って
長期就労に向けたサポートをしてくれます。
個人で就職活動をする前に、
就労移行の利用を検討してみませんか?
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